さに袋

2Pickとか。さに袋ってなんだ……(真顔)

【2Pick】6.《バジリスクライダー》【一日一枚】

一日一枚ピックアップしてそのカードについて語るという謎企画。
6枚目はドラゴンクラス躍進の鍵を握っていそうなゲーム破壊ブロンズ、バジリスクライダーです。

 

 概要

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基本スペックのおさらい。

ドラゴン/ブロンズ/フォロワー
4/2/2
必殺
ラストワード バジリスク1体を出す。
バジリスク:3/1/1必殺

4コストで2重の必殺フォロワーを出すカード。平均的な進化合戦の流れに組み込まれると使われた側が躓きを起こしやすくなっています。

2Pickにおけるバジリスクライダー

とにかく綺麗に処理しづらいのが最大の特徴です。4コスト以下の1枚で進化権を使わずに処理するのは一部の例外を除き困難であり、2枚使っても4コスト未満で処理するのは難しい(or本来他の場面で使いたい除去リソースを消耗してしまう)ことから、雑に出すだけでアドバンテージを稼げるカードとなっています。
特に平均的な序盤の流れで4ターン目に出した場合は先攻でも後攻でも最強と言っていいレベルの強カードで、相手の動きを大きく制限、あるいはそのまま勝ちという流れに繋げることができます。
返しにまず必殺が残る性質上相手の中~大型フォロワープレイを困難にさせることができ、綺麗と言わずともせめて強引に(小型を並べて)処理するという選択肢が取れない相手だった場合に致命傷になりえます。
怨嗟の声と同じく基本的に1:2交換ができるのも分かりやすく強い点です。

一方で弱点は存在しており、まずラストワード持ちの例に漏れず消滅に弱いです。軽量消滅をもろに食らうサイズですが逆に確定消滅・堕天では特にテンポロスしません。
また、1/1必殺を1/1として処理されるとテンポアドバンテージが無いようなものになるため、ネメシスの操り人形には綺麗に処理されやすくなっています。テンポロスは大してありませんが……
ビショップ・ネメシスが強い環境なのでこのあたりの弱点はやや重めに見ておいた方がいいかと思います。これバンダースナッチにも同じこと書いたな……

根本的な性質として、相手に盤面で先行されていると、小型に相打ちを取られるなどして2/2必殺を2/2として、1/1必殺を1/1として取られやすいため、強みを発揮しづらいところがあります(大型が1体だけのボードにはむしろ着地しやすいですが)。互角~有利の盤面で真価を発揮するカードだといえるでしょう。

必殺が場に残り続けることが多いですが、あまり温存すると全体除去についでに巻き込まれて悲しいことになってしまうため、欲張りすぎないようにしましょう。小型必殺1体なら2/3でも取れれば十分です。

このカードがブロンズにあり、また大鎌大亀峡谷などのお手軽ゲーム破壊カードも軒並み低レアであることからドラゴンが強いのではないかという話があったりなかったりします。

バジリスクライダーと相性のいいカード

ではこのバジリスクライダーのパワーを引き出せるカードは何か見ていきましょう。

竜友の少女/エストレアビースト:4ターン目までの盤面で後れを取らずに着地できればそれだけで勝ちの見えるカードであるため、3ターン目までの流れで信頼性の高いこれらのカードは相性がよくなっています。
竜の峡谷:有利盤面あるいは進化権で一枚有利な更地を簡単に作れるカードであるため、その盤面に着地すればガン有利を取れる峡谷へのつなぎとしてかなり有効です。両方とも不利盤面で強いカードではないため一度後手を踏むと困ることが多いのには注意が必要です。
ブレイジングブレス/マリオン/スターフェニックス:バジリスクライダーに対して小型を並べるという返しが基本であるため、それを更に返しやすいこれらのカードは必殺がいる盤面の維持に有効です。
ラースドレイク/狂えるドレイク:同じく小型が並んで盤面が返ってきやすいため、それを焼き払うことができます。こちらには何故か1/1必殺がついでのように残ります。
ゼル:大型除去として疾走バジリスクライダーをぶつけるとパフォーマンスがいい他、バジリスクが出たターンにゼルで疾走(大体フォロワーにぶつけますが)付与することができます。

逆に下から取られやすい託宣からのつなぎはそこまで有効ではありません。1:2交換できるため手札のロスは取り返せますが……
バジリスクライダーをどう着地させるかの他に、如何に「進化権1枚分or必殺1体分有利な状況」を勝ちにつなげられるかがポイントになってきます。

同じ枠内での評価

この必殺おじさん、ドラゴンのブロンズ枠ではいかほどの価値か。
ブロンズ枠には構築でも暴れている大鎌の竜騎の他に大亀の長老という2Pick番長もいます。個人的にはバジリスクライダーの優先度はこれらに匹敵する(1-3位グループ)と考えています。
いずれもテンポアドバンテージを雑に稼ぐことで勝利に寄与するカードであり、大鎌は異常な汎用性とコスパ、大亀はとりあえず雑に出して進化を切るタイミングは適当に考えればいいという扱いやすさがメリット。バジリスクライダーがこれらと比べて大きく勝っている点は7PPになる前でも強いことでしょうか。他2枚が好きなように暴れてゲームを決定づけるタイプなのに対しこちらは相手のゲーム展開を大きく制限することで盤面を取るカードであり、一概に順位づけるのは難しいかもしれません。
大亀大鎌を既にたくさん取っている状況ではこれらは7PPからの始動であるので、その前に盤面を維持できるバジリスクライダーは重宝すると思います。

まとめ

バジリスクライダーは4T目の最強カードであり、そうでなくとも互角~有利の盤面では相当の働きをする。ビショップ・ネメシス相手にワンランク落ちるのは気にはなるが、それでも着地させるお膳立てや着地後の押し切りプランを意識してデッキに組み込む価値のあるカードである。