さに袋

2Pickとか。さに袋ってなんだ……(真顔)

【2Pick】2.《不死の大王》【一日一枚】

一日一枚ピックアップして2Pickでのそのカードについて語るという謎企画。
2枚目はみんな大好き(or大嫌い)不死の大王です。
普段のさにさんのことを知っている方はなんとなく何を言うか予想がつくかもしれません。

 概要

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基本スペックのおさらい。

ネクロマンサー/ゴールド/フォロワー
7/4/5
ファンファーレ ワイト2体を出す。
ラストワード ワイトキング1枚を手札に加え、そのコストを0にする。
※ワイト:2/2/1 自分の他のフォロワーが破壊されるたび相手リーダーに1ダメージ
※ワイトキング:4/3/4 ファンファーレネクロマンス4で+1/+1され必殺と守護を得る

はい。やらなければいけない気がしたのでやります。
です。はてなブログの配色に変えました。
7コストで2コスのカード2枚と4/5を出して後から4コスのカードをタダで出します。本体以外の部分を足し算すると既に8コストなんですがどういうことでしょう。こいつがnerfされる可能性があったからその前に記事を投げておこうという事情があったりなかったりする

2Pickにおいての不死の大王

バグです。メンコと揶揄されるシャドウバースの中にあってなお他のカードゲームから来たんじゃないかと思わせる超絶メンコカード(この言葉の定義が不明ですが)
着地したターンに7コスト以上の盤面を展開し(ここで半分の相手が死ぬ)、なんとか効率のいい切り返しで盤面を死守してきた相手をあざ笑うかのように次のターンに0/4/5必殺守護+8コストの盤面が立ちはだかります(ここでもう半分の相手が死ぬ)
本体は展開以外の能力を持っていませんが、ワイト側の能力により、盤面を取り合いながら顔面を詰めたり守護を立てながら顔面を詰めたりということができそれなりの応用力があります。

このカードの強みは基本的に払ったコスト以上の大展開をするというところに尽きます。
展開も同じサイズでなく体力5と体力1が混ざっており更に後からもう1体出てくるという緩急のついた展開のため、綺麗な対処が難しくなっています。
ざっくり合計13コスト分の展開を7コストで済ませるという規格外の足し算無視っぷりで、竜の峡谷などと違い出たターンにも弱くない(むしろ強い)、綺麗にカウンターされても最低限ワイトキングが残る、という隙の無さ。

2Pickでは2~6PPできちんと動いて7PP時に不死の大王を出せれば勝ちという馬鹿馬鹿しくも堅実な戦術が存在します。コンボを用いないミッドレンジ戦術が基本の2Pickにおいて、このカードを上回る出力を発揮する方法は皆無に近い(先に峡谷を着地させておくくらいでしょうか)ため、分かっていても止められない流れとなっています。
このことから、不死の大王は7コストでありながらマリガンでのキープを許される数少ないカードです。デッキにもよりますが、2コスが引ける見込みが一定以上であるなら積極的にキープすべきでしょう。

さてこれだけ強い不死の大王ですが、弱点もあるにはあります。
まず挙げられるのがライフが危ないと着地できないこと
7コスト払いながら出たターンに進化権無しでは盤面に干渉できない(守護もそのターンには出てこない)ため、攻められている状況で着地するのにはそれなりに厳しい条件がいります。
ただ出たターンさえ凌いでしまえば基本的に盤面を返せてしまうため、細い負け筋であれば割り切って出してしまう方がいいことは多いでしょう。効率よく返せないなら数の暴力で返すんだよォ!
本体が自害できない状況でライフを詰めるというのはそれが選択できるのであれば対不死の大王において最も効果的な戦術かもしれません。ワイトキングの4コスト分がゲーム終了までにプレイできないのであればそこまで意味不明な代物ではありません。
また苦手なカードも少しはあります。
ただしこの「苦手なカード」というのは「他のカードよりは効率よく対処できる」という話であり、基本的に「不死の大王をワイトキングまで含めて1枚(+進化権)で有利に返せる」というカードはありません
それを前提としていくらか「苦手なカード」を挙げるとすると、
・忌刃鬼などの1点全体除去
・狂えるドレイクなどの本体ごと焼き払える全体除去
・不死の大王本体を消滅させられるカード
忌刃鬼は全体1点を出すために削られているスタッツがわずかであるため、進化権が振れればワイトキング以外は有利に返せています。アフターケア必須。残った7/3にゾンパ撃つのやめて
狂えるドレイクは5点出すのが厳しいですが、一掃してワイトキングへの対処カードを持っていれば7/7と巨大フォロワーが残るためなんとか盤面が持つでしょう。多少点数の低い除去でも場に残っているフォロワーと組み合わせれば綺麗に返せることはそこそこあります。……ワイトキングを除いて。
また、不死の大王本体を消滅させられるカードは実質的に4/5二体を一手で処理できるため、テンポでの競り合いは残ったワイトのみとの戦いになり、ちょっと強い程度の動きにまで押し下げることができます。(それでも7コストで8-9コスト分の動きをしているのですが……)
ここまで見てきたカードは全て、大王を返し切るのに2-3手もしくは7PP以上の消費を必要としています。不死の大王はやはり対処困難。

相性のいいカード

コンボレベルのカードはあまりありませんが、シナジーレベルや戦術レベルで相性のいいカードの紹介。nerf前骨の貴公子なんてものもありましたね……
冥河の導き手:不死の大王を2回出せたら勝ちです。
ドローカード:こちらだけ大王を引ければそのゲームは勝ちです。
アニメイトカード:本体だけでも9コストに近い価値があります。
ゾンビパーティ:横並びを連発することで対処カードを浪費させる、7PP到達時に両方をケアすることが困難であるなど。
・漆黒の鎌使いや漆黒の剣鬼、スカルリングなど:6コスト以下で盤面の奪取に強い力を発揮するカードは(多少リソース消費量が多くとも)大王が着地しやすい環境を整えてくれます。

逆に相性の悪いカードもあります(それだけで取らないということはありませんが)。7コスで着地条件の近いギガース、ネクロマンスを要求してくる競合カード、消滅させてしまうダークアリスなど(逆に最後の一押しに使えるという考えもあります)。

同じ枠内での評価

この不死の大王、ネクロマンサーのゴールド・レジェンド枠の中でどのあたりに位置するのか?という話。これやる必要あります?
当然ぶっちぎりの一位です。今なら全クラス全レアリティのカードが並んでても多分一位じゃなかろうか……
対面に2番手のカード(人によって違いそうですがヘクター/アイシャ/オディール等)があり隣が死神の手帳でも取ることがあるくらいには俗世のカードと差があります。
SFL環境ですが、こんな話がありました。


与太話に見えますが現実です。これが不死の大王なのです。

まとめ

不死の大王は対処困難なゲームエンドカード。「出せば勝ち」に近いことが書いてある。
一応マシな対処ができるカードはいくつかあるのと、そこまでに大きな有利を作っておけば着地させないことが可能。

最後に構築勢含めたみんなの気持ちを代弁します。
不死の大王nerfしろ。

ありがとうございました。